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ドクターキューブ導入事例
ドクターキューブ
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横浜こどもクリニック
院長 増山宏明
患者と家族にやさしい診療めざす
- 1. 子どもをつれた母親が来院しやすい立地
子ども向け商品を扱う店舗も複数入ったショッピングセンターの一角に開業。
十分な駐車スペースなど、子どもを連れた母親が来院しやすいための配慮だ。 - 2. 「遊びにいける診療所」を演出
地元・横浜をイメージしたジオラマなど、子どもの好きなものを待合室に設置し、来院したくなるような「遊びにいける診療所」に。 - 3. フットケアなど患者サービスを充実
予約システム「ドクターキューブ」やiPadを活用した問診システムを導入。さまざまな工夫で待ち時間の短縮に努める。
来院したくなる工夫満載
2011年12月に横浜市西区に開院した横浜こどもクリニック様。同地域で生まれ育った増山宏明院長は、「当地域は小児科医が少ないうえ、高齢化しているという問題を抱えていました。同級生から声をかけてもらったのを機に、地域貢献ができるのではないかと考え、開業を決意しました」と、開業のきっかけを振り返る。
もともと小児外科出身で小児の肝移植などに長年携わってきた増山院長は、腹部の診療を得意とするほか縫合などの簡単な外科的処置も院内で行うなど、オールラウンドな診療体制を敷いている。そのため、患者や家族だけでなく近隣の小児科開業医や総合病院小児科からの信頼も厚く、患者数は順調に推移しているという。
明るい雰囲気の診察室。壁紙には子どもが親しみやすいキャラクターを用いている
増山院長が大切にしている横浜こどもクリニック様の理念は、「子どもにやさしく、家族にやさしい医療を目指す」というもの。その思いはハード・ソフトの両面に存分に反映されている。
その1つが立地である。横浜こどもクリニック様は、横浜駅から徒歩12分ほどの場所にあるショッピングセンターの一角に施設を構えており356台と広大な無料駐車スペースがある。一部は屋根付きのため、雨の日でも濡れずに店内に入ることができる。「病気のお子さんを連れてくるお母さんにとっては、傘をささずに入れるので便利です」と、増山院長は話す。
ハード面では、子どもが嫌がらずに来院するための工夫が満載だ。たとえば待合室には、増山院長も好きな地元横浜をイメージした、900×1800mmサイズのNゲージジオラマを設置。「電車の先生のところに行く」と、これを楽しみにしている子どもも多いという。また、プレイルームにも十分なスペースを割き、増山院長がこだわった絵本や木のおもちゃを備え、「遊びに行ける」診療所を演出している。増山院長は次のように思いを語る。
「医療機関の受診を嫌がるお子さんは少なくありません。その気持ちを完全に取り除くことは難しいかもしれませんが、楽しめる仕掛けをつくることで、不安を和らげたいと考えました。お子さんが嫌がらなければ、親御さんにとっても負担が少なくなるはずです」
乳児を連れた母親のために授乳室を設け、調乳に使えるようにウォーターサーバーを導入している
待合室に設置されたジオラマ。増山院長が大好きな地元・横浜をイメージしている
理念である“やさしさ”を具現化すべく、患者にとって受診時に最も負担となる待ち時間の軽減にも心を砕いている。
この取り組みのーつとして、弊社の診療予約システム「ドクターキューブ」を導入。これによって患者様は携帯電話やパソコン、スマートフォンで順番の予約や確認を行うことができるほか、混み具合の確認も可能となっている。また、順番が近づいた患者にそれを伝える「もうすぐメール」も利用されている。
子どもが楽しくなる工夫が満載の待合室。受付には順番が表示されるモニタが設けられている
「利用される方自身があと何人になったら連絡してほしいかを設定できる仕組みとなっているため、建物内でショッピングをされている方は待ち人数が少なくなってから連絡を受ける、一度自宅に帰っている場合は人数が多めの段階で知らせてほしいなど、それぞれの事情に合った活用をしてもらえるので、お母さんたちの評判も良いですね。一方で、『ここまでできるのであれば…』という要望は高まるばかり。こうした声にも応えられるよう、システム会社と協力してさらなる改善を目指しています」と増山院長は微笑む。
それ以外にも、診察前の問診にiPadを使用し、入力が完了すると瞬時に電子カルテに転送されるシステムを採用するなど工夫を凝らし、待ち時間の負担を感じさせない医療を追求している。
院内での感染を防ぐため、感染症が疑われる患者は受付後別のルートで診察を受ける
子ども用の便器も備え付けられたトイレ。このほかおむつ交換台やチャイルドホルダーなども設けられている
さらに今後は、「病児を抱えて困っているお母さんの負担が軽減できるような取り組みを行いたい」と語る増山院長。西区には一つもない病児保育のほか、高齢者のデイサービスのように障害をもつ子どもを一時的に預かることのできる施設の設立を夢に描いている。
「実現までの道のりは遠いかもしれませんが、いつか実現できたら本当の意味で理念がかなえられるのではないかと考えています」
<クリニックばんぶう 2012年8月号より>
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